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土壁の魅力あれこれ

2021.10.20

新築工事の玄関や壁など、エクステリア工事に欠かせない「左官工事」。
その左官材料の代表と言えば、やはり「土」です。

土壁は、日本の気候や風土に適した仕上げとして、昔から建築に用いられてきました。
とくに、土の性能が際立つのは、今はもう数少なとなった土蔵でしょうか。

なかに入ると、夏は空気がヒンヤリとして涼しく、冬は外気を遮断して気温を保ってくれます。
通年、室内の安定した環境を保つ、その特徴を活かして
穀物、商品、家財などの大切なものを
湿気、火災、盗難などから守る保管・貯蔵に使われてきました。

また、住居においても、夏をいかに快適に過ごすかということが
日本の建築の根底にあるテーマですので、調湿性、断熱性に優れる土壁は、おおく採用されてきました。

このように、土は機能性のある建築材料ですが、魅力は性能だけではありません。
仕上がりの美しさや幅広い質感もそのひとつで、色土も豊富な種類があります。

土壁の本場である京都では、土に対する愛着が強く、ある種ブランドとして扱われているほど。
とくに、こだわりの数寄屋つくりのお茶室などで用いる際には
天然の色をそのまま壁に表現し、経年劣化から生まれる詫び寂びを楽しむものです。

知らなければ、単なる土ですが、知れば知るほどに奥が深い。
そんなところも土壁の魅力と言えるのです。

埼玉県比企郡にある「久道工務店」は
日々の暮らしの心地よさを大切にしながら
自然素材の木組みの家を、約30年前からつくり続けています。

金具を使わない、昔ながらの伝統構法の家。
和洋を問わない、シンプルですっきりとした軸組構法の家。
自然素材の特徴を生かし、ほどよい高断熱を心がけることで、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。

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