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割れないガラス ~進化する「機能性ガラス」とは?~

2021.11.19

映画のアクションシーンで、車の防弾ガラスに守られるところを見かけることがあります。
「ガラスは割れるもの」というイメージが強いため、一瞬ヒヤッとする瞬間でもあります。

現在、流通しているガラスには、さまざまな種類があり
自動車や電子部品などにも幅広く使用される材料ですが
建築用板ガラスとして使われる主なガラスには、次のようなものがあります。

・フロート板ガラス
フロート板ガラスは、もっとも一般的なガラスです。
現在、新築の建物では、フロート板ガラスをそのまま窓ガラスとして使用する例は減り
断熱性をはじめ、何らかの機能を備えたガラスを使う例が多くなっています。


・網入りガラス
網入りガラスは、読んで字の通り、水平垂直やナナメに格子状ワイヤーを入れたもの。
割れてもこのワイヤーによってガラスが飛散しないのが特徴です。
火には強く、建築基準法で定められる「延焼の恐れのある部分」の窓に使われる
防火設備ガラスとしても利用されます。


・強化ガラス
強化ガラスは、フロート板ガラスの3倍もの強度を持ったもので
割れにくい特性を持つとともに、万が一割れても粉状に砕けるので
ガラスの破片によるケガを防ぐことができます。


・合わせガラス
合わせガラスは、複数枚の板ガラスのあいだに、合成樹脂の中間膜を挟み込んだもの。
冒頭で触れた防弾ガラスも、この合わせガラスのひとつで、複数のガラスのあいだに
数種類の中間膜を入れることで、衝撃を吸収し、割れや貫通を防ぎます。
近年、普及がめざましい「防犯ガラス」も、合わせガラスのひとつです。
窓のクレセント解錠が難しいという特性を持っています。


・複層ガラス
複層ガラスは、開口部を通る熱をできるだけ少なくすることを目的に、つくられたガラスです。
2枚、あるいは3枚のガラスと中間層で構成されています。
ガラスの種類と中間層の特性などによって、性能に差があります。
現在、もっとも優れた複層ガラスが、中間層の空気を抜いた「真空ガラス」で
将来的には、省エネの高い断熱性を求める傾向に相まって、広い普及が見込まれています。


埼玉県比企郡にある「久道工務店」では
日々の暮らしの心地よさを大切に、自然素材の木組みの家を、約30年前からつくり続けています。
金具を使わない、昔ながらの伝統構法の家です。
和洋を問わない、シンプルですっきりとした軸組構法の家。
自然素材の特徴を生かし、ほどよい高断熱を心がけた施工で
夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。

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